『食から描くインド』

東京大学で南アジア近代史を教授されている井坂理穂先生と、大阪大学でウルドゥー文学やイスラーム論を教授されている山根聡先生が共同編集された読み応えたっぷりの書「『食から描くインド』が出版されました。d-190308-ib1

井坂理穂・山根聡共編『食から描くインド』ISBN978-4-86110-633-0 (春風社)2019年2月21日刊行(本体3400円+税)

 ラインナップを紹介すると、序章の井坂理穂「食から描くインドー近現代の社会変容とアイデンティティ」、山根聡「十九世紀後半の北インドにおけるムスリム文人と食」、井坂理穂「インドのイギリス人女性と料理人」、サウミヤグプタ(デリー大学)「ナショナリズムと台所ー20世紀前半のヒンディ語料理書」、山田桂子(茨城大学)「現代インド料理の肖像」、浜井裕三子(北海道大学)「一口ごとに、故郷に帰るーイギリスの南アジア系移民マイノリティの紡ぐ食の記憶と貴族の物語」、小松久恵(追手門学院大学)「買う・つくる・味わうー現代作家が描く食と女性」、山田桂子「もの言う食べ物ーテランガーナにおける地域アイデンティティと食政治」、池亀彩(東京大学)「飲むべきか飲まぬべきかーベンガルール市でのフィールドワークから」、小杉泰(京都大学)「ハラール食品とは何かーイスラーム法とグローバル化」
コラムも面白い。加納和雄(駒澤大学)「中世のサンスクリット料理書」、井坂理穂「宗教的マイノリティ意識と食ー近現代インドのパールシー」、小磯千尋(金沢星陵大学)「スパイス香るインドの食卓」「マハーラーシュトラの家庭料理」、山根聡「日本におけるカレー料理とインド料理」、上田真啓(京都大学)「ジャイナ教の食のスタイルとその背景」
 どうです、読みたくなったでしょう。ちょっと高いけど情報量満載で、インドの食文化に興味のある人は必読の書です。