『はじめてのおそうざい精進』『新版野菜のポタージュ』

最近出版された本の中から興味深い本を紹介します。1冊はビーガン料理本でもう一冊はポタージュの本です。

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西井香春著『尼寺三光院の料理長が教えるはじめてのおそうざい精進』ISBN978-4-418-19309-7 世界文化社2019年4月25日刊 (本体1800円+税)

著者の西井香春さんは元フランス料理のシェフだった人でNHKの「今日の料理」講師をしていたほどの人、けど武蔵小金井の尼寺三光院の香栄禅尼に師事して精進料理を修行、現在ではその普及に努めておられる人です。紹介されているお料理も伝統的なものもありますが、様々な点で新しいアイデアが満載です。ひとつひとつの下ごしらえの手間が丁寧で、これは確かに料理人自身がそれを修行と看做しているとわかります。そこらへんの料理本と違って可成り高度ですが、ちょっと真似だけでもしてみようという気になりました。

 

次の1冊は野菜で作るポタージュの本『新版野菜のポタージュ』です。d-190630-ib2

石澤清美著『新版野菜のポタージュ』ISBN978-4-8399-7040-6 株式会社マイナビ出版2019年6月24日刊行(本体1300円+税)

著者の石澤清美さんは中医薬膳師です。どのポタージュにも薬膳としての観点から身体に良いものが美味しいものという考えが貫かれています。こちらの本も説明されている工程はすべて丁寧な作業です。けど、素材の野菜と向かい合ってその野菜が持っているエネルギーを完璧に引き出すためには手間を惜しんでいては叶いません。出来上がったお料理からそれが汲み取れるようになったら一人前の人間なんですけどねぇ。