六斎日と布薩日

六斎日とは毎月8・14・15・23・29・30日。この日だけ精進食にする習慣が昔はありました。六斎念仏という民俗芸能が各地にありますが、これはその六斎日にお寺に集まって精進食パーティをして皆で念仏おどりをして楽しんだことを起源としています。その日を斎日(さいじつ)とも言いますが、お斎(とき)の日とも呼んでいました。今でも法事の後に僧侶に提供する食事をお斎(とき)と呼んでいる地方がいっぱいあります。

普段は「ベジは無理!」という人も月に6日程なら可能という人も居るはず。最初はここらへんから挑戦してみてはいかがでしょうか?

六斎日にどんなオプションを設けるかは人様々です。まずは六斎日にはお肉を食べないというところからスタートしてはいかがでしょうか?次にお肉と魚、そして鰹出汁も、というように月に六回パートタイムベジをやってみて、身体が楽になる感覚があったら毎日に突入するというやり方が良いのでは、と思います。

月に6回でも苦しい、出来ない、と言う人には月に2回というのも有りです。その場合は六斎日の内の15日と30日の二回です。この両日は釈尊時代からずっと続いてきた布薩(ふさつ)という仏教徒の集会日で、その布薩の儀式は戒律の反省会でした。タイやビルマの出家比丘達はその布薩の日にはそれぞれが属するサンガ(所属僧団)に戻って必ずそれに参加します。チベットでも現在までずっと続いていますし、日本でも多くの宗派でかつては「布薩会」という法会が月に二回開かれて戒律の精神を再確認する説法の会が行なわれていました。浄土宗でも近世までは布薩説戒会が行なわれていました。天台宗から浄土宗がその伝承を引き継いだ「圓頓戒(えんどんかい)」という戒律を浄土宗では受戒するのですが、そのおさらい会・反省会が月に2回布薩の日に開催されていたようです。法然上人が著したと伝えられる『圓頓菩薩戒布薩式』という古文書が存在します。

ちなみにその圓頓戒にも取り込まれている梵網経所説の十重四十八軽戒の中にはきっちりと肉食や飲酒や五辛を禁ずる条文がありますから当然法然上人もビーガンだったはずです。

カレンダーが無くても分かるように新月と満月の日がその布薩の日と決められていて、これは太陽暦という訳にはいかないので、参考の為に太陰暦での六斎日と布薩の日を以下に書き出しておきます。

    2018年の六斎日(8・14・15・23・29・30)と布薩日

      1月

      • 1月1日月曜日:旧暦の11月15日にあたる(布薩日)
      • 1月9日火曜日:旧暦の11月23日にあたる
      • 1月15日月曜日:旧暦の11月29日にあたる
      • 1月16日火曜日:旧暦の11月30日にあたる(布薩日)
      • 1月24日水曜日:旧暦の12月8日にあたる
      • 1月30日火曜日:旧暦の12月14日にあたる
      • 1月31日水曜日:旧暦の12月15日にあたる(布薩日)

      2月

      • 2月8日木曜日:旧暦の12月23日にあたる
      • 2月14日水曜日:旧暦の12月29日にあたる
      • 2月15日木曜日:旧暦の12月30日にあたる(布薩日)
      • 2月23日金曜日:旧暦の1月8日にあたる

    3月

    • 3月1日木曜日:旧暦の1月14日にあたる
    • 3月2日金曜日:旧暦の1月15日にあたる(布薩日)
    • 2月10日土曜日:旧暦の1月23日にあたる
    • 2月16日金曜日:旧暦の1月29日にあたる
    • 2月17日土曜日:旧暦の1月30日にあたる(布薩日)