まいどです。
年の瀬も迫りつつある今日この頃、皆様には何とかかんとか、清水です。ハラポロガ
本日仕事納めの方々も多いのではないかと思います。
うちも本日が仕事納め(有田さんの会社が今日までだから)。少し早めに仕事を終えて、名古屋で開催される有田さんの会社の忘年会に参加予定です。
でも今日の四日市はちょこっと雪が降っていて、めちゃめちゃ寒いです。名古屋まで行くの、めんどくさいなぁ(ぶっちゃけた!)。
どうでも良い話ですが、最近の興味事について。
先日来Adobe社のInDesignを触っておりますが、特にここ最近では出版業について興味を持っております。
カンタンに言うと書籍です(InDesignってのは、本を作る際に必要とされる組版ソフトの一種)。
「本を作って売る」ということ自体は、結局のところ製造・小売業と何ら変わりがなく、グラ猫と同じような感じだと思います。
聞きかじりの言葉として、そこに「再販制度」やら「委託制度」なんかが加わってくるため、取っつきにくかったりややこしい感じがしたりするんでしょう。
しかし、それらの諸条件をクリアさえしてしまえば、「本を作って売る」というのは比較的安易に参加できる業界のようです。
ただし、まぁどんな業界でもそうですけど、「本を作って売る」ことでキッチリ利益を上げていくことが難しいわけでして、じゃ「不況不況と言われる出版業界に未来はないのか?」本を出して売る会社を出版社というならば「出版業界を全然知らない人が出版社を立ち上げることは不可能なのか」といえば、出版業界にも未来はあるだろうし、誰でも出版社を立ち上げることができるんじゃないかってのが、今ボクが思ってることです。
なので、ちょっとしばらくの間、出版について色々と調べてみようかと思います。
【memo】出版業について一切知らないけど、本を出すということは仕事としてやってけるのか、自分で出版社を立ち上げることができるかどうか、とりあえず調べてみる。
色んな仕組み
何はともあれ、出版業界の仕組みを知らないことには話になりません。まずは勉強です、勉強。
本が書店さんに並ぶ仕組み
本が書店さんに並ぶには「出版社→取次(とりつぎ)→書店」という流れが一般的のようです。
出版社が本を作って、取次が全国の書店に運んで、書店が売る、つまり「製造・流通・販売」という役割を3つの業者で担ってる感じでしょうか。
で、一般的じゃない場合としては「出版社が取次を通さず直接書店に卸す」場合や、「出版社が直接販売する」といった形があるようです。
つまり「本を作って売るには」、この3種類のどれかのルートを通って読者の手元に本が届くことになります。
本が定価で売られる仕組み
再販売価格維持という言葉があります。
Wikiでは
商品の生産者または供給者が卸・小売業者に販売価格を指示し、それを遵守させる行為。(中略)商品の供給元が小売業者の売価変更を許容せず、定価販売を指示すること。
と書かれています(Wiki:再販売価格維持)。
簡単に言うと作った人が売る人に対して「これ、定価で売りなさいよ、あんた」って言うことだと思います。
Wikiにも書かれていますが、これは資本主義の国ではあまり良くないこととして、独占禁止法によって禁止されています。
ただし、独占禁止法によって禁止されない、例外として再版価格維持が認められているもののひとつが「書籍」なわけです。不公正な取引方法として見なされないため、書籍は定価の販売することができるのです。
【memo】ここでいう「〝再〟販売」、未だに意味がよくわかりません(再販売価格維持は英語でも「resale price maintenance」だし)。字面だけみると「再び販売する」ってことなので、絶版になったものが復活した!って時にしか使ったことがありませんでした。
ところが「再販売」という言葉には仕入れた商品をそのまま消費者や他の販売業者に売ること
(Wiki:再販)という意味があるようでして、んー、どう理解したらいいんだろう。ここでいう販売が「定価で売ったあとに再度、価格を付け直して販売する」って意味での販売なのか、それとも「再」という漢字の中に「そのまま」的な意味があるのか・・・・。
何か理由があると思いますがちょっと理解できませんので、こういう言葉だと覚えておくことにします。
返品(書店→出版社・取次)の仕組み
書籍の販売には「委託販売制度」というものがあるそうです。
その名の通り「委託して販売する」ものなのですが、書籍の場合、書籍が移動するごとに「売買関係」が発生するらしいです。以下、Wiki(委託販売)を元にその仕組みを簡単にまとめてみると、
出版社や取次から本が卸される際に返品の条件を取り決めて本を卸します。
これは「とりあえず商品を渡すから、売れたらその卸価格(書店側からは仕入れ価格)を支払って」というものではなく、「とりあえず、まずは買ってくれ」ということで、書店は出版社や取次に代金を支払います。
書店側は、販売期間が過ぎると返品条件に従って返品するわけですが、書店側には「買わせられた」イメージなのかな?当然返品分の書籍を出版社や取次に売却することになります。
これが書籍に関しての委託販売制度でして、この後半部分が返品の流れとなります(この業界では書籍を返品することを返本というらしい)。
なんでこんな面倒くさいことをするのかよくわかりませんが、Wikiにはこの方式では通常の委託販売に比べ、出版社や取次にとっては会計上有利となる。
とありますので、そのへんが理由なんですかね。もちろんボクには、何がどう有利になるのかわかりません。
ついでに、取次との間に関する出版社の経理に関しては『日本でいちばん小さな出版社』(佃由美子/晶文社/かなり面白い)に詳しく書かれてましたが、ややこしすぎて門外漢のボクにはよくわかりませんでした。
まぁ、ひとつの商材を扱うだけでも、絡む業者が多くなればそれだけ経理作業も多くなるってことなんですかね。
この返品。普通に考えれば非常にもったいないですよねぇ。
グラ猫の場合、店舗から戻してきた商品ってのは再利用できないこと多いです。布物が多いので、ほとんどが日焼けしてるんです。
書籍の場合も同様で、日焼けやカバー汚れ、破れ等々あるそうです。
ただし、これも先ほどの『日本でいちばん小さな出版社』に書かれてたんですけど、書籍の場合は「こっちのキレイなカバーはこっちの汚れたものと交換しよう」とか「焼けた部分は削っちゃえ」とか、ニコイチ作戦や修復が可能なため、全てが全て廃棄にはならないそうです(グラ猫の場合は、もったいないので自分で使います)。
それでもかなりの冊数を廃棄するそうなので、まぁ何とも心が痛い話です。
じゃ、できるだけ返品を減らせば良いんないの?って素人考えに思うわけですけど、取次を通してる書店の場合、新刊書籍が出ると書店側が「●●という新刊、発売までに▲冊卸してください」という注文をするのではなく、取次が過去のデータを元に「この書店は売れそうだから■冊にしよう」って勝手に決めるそうです。
そのため、「全然足らん!」という書店もあれば、「この類いの本はうちの店では売れない系だ」といって全部返品してくる場合もあるそうです。
ふむ・・・・。取次の過去のデータによる配本が意味をなさない場合も多々あるようですねぇ。
書籍の平均的な返品率は37〜40%だっていうし、つまり本を作っても4割近くは売れない前提なんですかねぇ。
そんな感じで、また年明けてから色々と勉強してみたいと思います。
皆様、よいお年をお迎えください。
まぁ、そんなところ。
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